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第67回法隆寺夏季大学 その13(西院伽藍ドレンジャー放水見学)

 以前にも書いていますが、夏季大学の初日の午後には西院伽藍のドレンジャー放水訓練の見学があります。
 今年はどこで見学しようかなぁと思ったんですが、結局、去年と同じ場所にしました。
 この位置。
20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学01
 消火栓が目の前にあって、消火の様子がなかなか見やすい位置なのです。
 準備の様子がこちら。
20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学02 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学03 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学04 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学05 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学06 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学07 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学08
 説明が終了して(実はこの位置だと全然聞こえませんが)、いよいよ放水開始。
20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学09 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学10 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学11
 塔の方にも同じような消火栓があります。
20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学12 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学16
 金堂の屋根からも水が出てきます。
20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学14 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学13 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学15 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学17 20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学18
 金堂の中から見てる人達もいるけど、わかっててそうしているのかは不明。
20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学19
 放水自体は2分程で終了です。
20170726_西院伽藍ドレンジャー放水見学20
 見ているうちに、ちょっと疑問が生じたんですが、もちろん他の建物用の消火栓もたくさんあるんですよね? そういうものの訓練(兼機器点検)はいつやってるのかなぁ。消防署の点検だけで実地訓練はしてないのかしら。文化財防火デーの訓練でもそういうのはやってる様子なかったし。

【過去の関連記事】
[文化財防火デー]
法隆寺の文化財防火デー その1(開始前)(2013/01/28)
法隆寺の文化財防火デー その2(法要)(2013/01/29)
法隆寺の文化財防火デー その3(防火訓練) (2013/01/30)

[第67回(平成29年)法隆寺夏季大学]
第67回法隆寺夏季大学 その1(2017/07/30)
第67回法隆寺夏季大学 その2(第1講「保存と公開の両立-クローン文化財-」)(2017/07/31)
第67回法隆寺夏季大学 その3(第1講「保存と公開の両立-クローン文化財-」続き)(2017/08/05)
第67回法隆寺夏季大学 その4(第2講「仏像のはじまり」)(2017/08/06)
第67回法隆寺夏季大学 その5(第3講「聖徳太子『勝鬘経義疏』解題Ⅱ」)(2017/08/07)
第67回法隆寺夏季大学 その6(第4講「仏教で国を護る-伝教大師の構想-」)(2017/08/08)
第67回法隆寺夏季大学 その7(第5講「高松塚古墳石室解体十年」)(2017/08/13)
第67回法隆寺夏季大学 その8(第6講「奈良仏教~伝統と修行~」)(2017/08/14)
第67回法隆寺夏季大学 その9(第7講「法隆寺壁画の模写と写真-桜井香雲と田中松太郎-」)(2017/08/15)
第67回法隆寺夏季大学 その10(第8講「念佛て何? 極楽浄土て何?」)(2017/08/16)
[第65回(平成27年)法隆寺夏季大学]
第65回法隆寺夏季大学 その1(2015/07/26)
第65回法隆寺夏季大学 その2(2015/07/29)

[第64回(平成26年)法隆寺夏季大学]
第64回法隆寺夏季大学 その1(2014/08/02)
第64回法隆寺夏季大学 その2(第1講「太子の理想-平和への願い-」)(2014/08/03)
第64回法隆寺夏季大学 その3(第2講「手紙と書札礼」)(2014/08/04)
第64回法隆寺夏季大学 その4(西院伽藍ドレンジャー放水見学)(2014/08/05)
第64回法隆寺夏季大学 その5(伽藍特別拝観1)(2014/08/06)
第64回法隆寺夏季大学 その6(伽藍特別拝観2)(2014/08/09)
第64回法隆寺夏季大学 その7(伽藍特別拝観3)(2014/08/10)
第64回法隆寺夏季大学 その8(第3講「聖徳太子に因む飛鳥の名像-廣隆寺と中宮寺の半価思惟像-」)(2014/08/11)
第64回法隆寺夏季大学 その9(第4講「仁和寺の法師-つれづれなるままに あらまほし-」)(2014/08/13)
第64回法隆寺夏季大学 その10(第5講「和同開珎の銭文と和銅改元詔」)(2014/08/14)
第64回法隆寺夏季大学 その11(第6講「お釈迦さまから聖徳太子への道」)(2014/08/19)
第64回法隆寺夏季大学 その12(護摩供養)(2015/08/20)

[第63回(平成25年)法隆寺夏季大学]
法隆寺夏季大学の案内(2013/06/13)
法隆寺夏季大学 その1(概要)(2013/07/30)
法隆寺夏季大学 その2(西院伽藍ドレンジャー放水見学)(2013/08/12)
法隆寺夏季大学 その3(伽藍特別拝観1)(2013/08/13)
法隆寺夏季大学 その4(伽藍特別拝観2)(2013/08/14)
法隆寺夏季大学 その5(伽藍特別拝観3)(2013/08/15)
法隆寺夏季大学 その6(若草伽藍現地説明)(2013/08/16)
法隆寺夏季大学 その7(護摩供養)(2013/08/19)
法隆寺夏季大学 その8(世間虚仮 唯仏是真)(2013/08/20)
法隆寺夏季大学 その9(日本仏教の三本柱)(2013/08/23)
法隆寺夏季大学 その10(参考情報)(2013/08/31)
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第67回法隆寺夏季大学 その12(参加者の記念撮影)

 以前にもちらと書いていますが、夏季大学の初日の午後には参加者の記念写真撮影があります。
 中門前で撮ります。
20130726_記念写真
 初めての年だけ参加しました。写真は後で購入することができます。
 多分、修学旅行の記念写真もこんな感じで中門前で撮るのが一般的だと思います。
 昨年は天候がよくなかったので、大講堂前で撮影されました。
20160726_記念写真
 大講堂前だと塔が入らないのですが、これはこれでいいですね。
 今年は天気がよかったので、例年どおり中門前で撮影されてました。
20170726_記念写真01
 でも、ご覧のとおり、中門は去年から修理中で姿が見えないのよねぇ。
20170726_中門修理01 20170726_中門修理02 20160726_中門修理01
 屋根が傷んでいたり基壇に布上が生じているので、瓦の葺き替えや基壇の石の組み換えなどを行っているようです。
 覆いの脇に傷み具合がわかる写真や本来みられる景色の写真などが掲示されているので、昨年、それを撮りました。
20160726_中門修理02 20160726_中門修理04
 工事の申請者は奈良県教育委員会文化財保存事務所なんですね。
20160726_中門修理03
 ちなみに、今年行ったら、掲示板に予定工事期間が追加されてました。
20170726_中門修理02
 問い合わせが多かったのかなぁ。
 …というわけで、今年は中門が修理中なので、どこで写真を撮ろうかと主催者側は思われたそうです。実を言えば昨年も覆いがあったのですが、たまたま雨天だったので大講堂前で撮ったんですよ。でも、修理中の中門というのは逆に珍しい姿なので、これはこれで記念になるかなということで、この前で撮ることにしたそうです。
 ま、確かに、夏季大学の写真を今後の分も含めて並べてみると、仮に100枚並んだ中に、たった一枚だけ中門が覆われているものがあるわけです。一目で「ああ、この年に中門の修復をしたんだなぁ」ということがわかるんですね。確かに貴重かも。
 ちなみに撮影の後姿はこんな感じ。
20170726_記念写真02
 周囲に立っている人達も、ほとんどが夏季大学参加者。

【過去の関連記事】
[第67回(平成29年)法隆寺夏季大学]
第67回法隆寺夏季大学 その1(2017/07/30)
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岐阜聖徳学園大学公開講座「お念仏に聞く人生」

 今日も暑かったですね…。何か、感覚おかしくなりそうです。((+_+))

 今日は、岐阜聖徳学園大学の公開講座を聞いてきました。
20170820_岐阜聖徳学園大学02
 名前のとおり仏教系の大学です。お坊さんを育てる学校ではないのですが、仏教精神を基調にした学校教育をされているところです。
 過去に何度か行ってますが、今日初めて、「以和為貴」の石碑に気づきました。
20170820_岐阜聖徳学園大学01
 今日は集中力が欠けていて、時々、眠くなることもあったんですけども(ちゃんと寝てるつもりだけど寝不足なのかな)、先日の法隆寺夏季大学の最終講でちょっともやもやとしてたのが、わかりかけたような気がします(わかったとは言い難い…)。
 浄土真宗では修行をしなくても、ただ「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで往生できる、というふうに、歴史でも習いましたし、先日の夏季大学でもそんな話でしたが、そこがね、どーにもモヤモヤしてたんですよ。
 浄土真宗では、厳しい修行を否定しているわけではなく、厳しい修行に耐えられる者などごくわずかしかいない、というところが出発点みたいです。
 でも、お釈迦様が説いた『仏説無量寿経』に、全ての人が心から信じて仏の国に生まれたいと望めば、そうなることができるということが書かれているようです。即ち、厳しい修行を完遂できない人でも、往生できる道があるそうです。それが阿弥陀仏の本願なんだそうですよ。さとりは、「他者の救済」しないことには完成しないものなんだそうです。だから、悟りを開いた者によって、私達が救済されるということのようです。
 往生できる道がなぜ「南無阿弥陀仏」と唱えることになるのかというと、夏季大学の淺野住職は「私は仏を信じます」という意味で「南無阿弥陀仏」と唱えるのだとおっしゃったわけですが、そこがちょっと飛躍している気がしてました。
 今日の講義の最後に、聴講者から回向句についての質問がありましたが、それの回答を聞いて、私、ちょっとわかった気になりました。
 他の宗派(具体的に言われたのは天台宗)にも同じ文言があるそうですが、意味が違うと言われました。
 私は全く知りませんでしたが、回向句というのは読経の最後に読まれる部分だそうですが「願似此功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国」の部分です。
 意味としては、「願わくばこの功徳を、皆に平等に与えることによって菩提心をおこし、仏様の世界へ行きたい」というような感じらしいのですが、この「功徳」の意味が天台宗とは違うということでした。
 天台宗では修行を行うこと(功徳を積むこと)を指すようですが、浄土真宗では、阿弥陀様が与えて下さる功徳を指すようです。
 これ聞いたとき、すごいΣ(゚Д゚)と思いました。我々を救って下さる阿弥陀様を信じずにはいられますか?というわけで、阿弥陀様に感謝しひたすらに阿弥陀様を信じるから、自ずと「南無阿弥陀仏」と唱えることになるわけですよ。
 ただ、今日の講師の蜷川先生は、過去の講義でもそうでしたが、「ただ唱えなさい」ということは言われませんけど。
 仏の教えとはそういうもの(自らの理想の実現のためには、まず他者を救うこと)だとわかっているのに、そうできない自分はその都度反省している、その都度反省しているということは常に理想を忘れないでいることと同義であるのだから、これでいいと思う──というような生活を送っているということでした。
 なるほどねぇ。なら、私も今のままの生活でいいのかなぁ。全く未熟ですけども。
 ちなみに。
 成仏のためには、心から阿弥陀様を信ずればよいのだから、何回唱えればよいとかいうものでもないそうです。お経も長い方がいいかというと別にそうでもないそうです。
 ご本人は、地元の法事などで「○時にバスが出るで、それまでに(早く)済ませてね」と檀家の人に言われたりするそうですけど、大切なのは気持ちなのでそういうときは時間に合わせてお経を読むと言われていました。
 難しいのか、簡単なのか、ようわからんのですが、多くの人の気持ちにフィットしたというのが何となく納得できました。

[過去の関連記事]
思考することと努力すること (2006/09/04)
岐阜聖徳学園大学仏教文化研究所講座 (2015/10/03)

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第67回法隆寺夏季大学 その11(5回参加者表彰)

 一昨夜は昔の職場の人との飲み会でした。
 私、基本的に大勢が集まるところは好きじゃないんですが、誘ってくれるうちが花なので行ってきました。
 その後、ちょっと風邪ひいたっぽくて、昨日は一日頭が痛かったです。(´・ω・`)

 さて、相変わらず夏季大学の話を書きます。
 実は私、今年で参加が5回目になりました。ヽ(^o^)丿
 以前にも書きましたが、5回参加すると管長から賞状と記念品がいただけます。
 これ、5年前に撮った写真。
法隆寺夏季大学 その10(参考情報)03
 この写真を撮ったときには、5回も参加できるかなぁと思ってたんですが、その気になれば意外とできるもんですね(4日間全部参加することはなかなか難しいですが)。
 いったい何がいただけるのかなぁとずっと気になってましたが、いよいよ自分がいただいた記念品はこちら。
20170730_百万塔01
 管長の色紙と百万塔。それから表彰状ではないけど、記念品贈呈の旨を記した送り状みたいなもの。
 写真は載せませんが、管長の色紙には「身心安楽」と書かれていました。意味は「体も心も安らかで心地よい状態にあること。幸福であること。」だそうです。
 それから、百万塔!
20170730_百万塔02
 法隆寺大宝蔵院に展示されているものの模造です。中にお経は入ってませんが(ちと残念)。箱の中には、他に説明書きも入ってました。
 これが本当にうれしかったので、前に作った如意輪観音と並べてみました。
20170730_百万塔03
 おお、大きさぴったり! でも、塔1:仏像1だとバランスが悪い気がするなぁ、というわけで、弥勒菩薩も加えてみました。
20170804_百万塔01
 大きさはいいんだけど、なんか違う…、というわけで、結局、仕事机の上にこんなふうに並べることにしました。
20170804_百万塔02
 しばらくはこれで過ごしていたのですが、先日、試しに敷物の上に置いてみたところ…。
20170814_獅子狩文様錦01
 おお!
20170814_獅子狩文様錦02
 おお!いいんじゃね?
 ……というわけで、先日からは敷物を敷いています。
 敷物の上に置いただけで、何となく空間が形成されたような気がしません?(背景が残念だけどさ)
 この敷物は、昔、どこかのミュージアムショップ(東京国立博物館かな?)でどーしても欲しくて購入したものの、全然使う機会がなくてずっと引き出しの中で眠っていたものです。
20170814_獅子狩文様錦03
 これは、法隆寺に伝わる「獅子狩文様錦」をモチーフにしたデザインなのですが、ホンモノは円の中に獅子と騎士が二対ずつ左右対称に描かれています。つまり獅子4頭、騎士4人描かれているのですが、これは獅子と騎士は一頭・一人のデザインになってます。
20170814_獅子狩文様錦04
 実を言うと、法隆寺夏季大学に初めて行ったとき、会場の聖徳会館にかかっていた緞帳を見て、「おお、獅子狩文様錦だ!」と感動してしげしげと見たことがございます。…というか、その後、何度見ても感動します。(^-^;
 これね。
第65回法隆寺夏季大学09 20150726_sisikari01.jpg
 デザインは違うけど雰囲気ばっちりなので、どーしても欲しかったのよねぇ。それに、現存する「獅子狩文様錦」は退色してしまってて、オレンジというか黄色っぽいんですが(私はこれを見慣れてますけど)、元々はこんなふうに赤かったんだなぁと思ってほれぼれしましたのよ。
 ようやく出番が来てよかったです。でも、こうなると、今度はもっと仏像をレベルアップさせたくなりますが…。

【過去の関連記事】
[仏像を作ったときの記事]
弥勒菩薩半価思惟像と如意輪観音(2014/10/20)

[第67回(平成29年)法隆寺夏季大学]
第67回法隆寺夏季大学 その1(2017/07/30)
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第67回法隆寺夏季大学 その10(第8講「念佛て何? 極楽浄土て何?」)

 やっと、夏季大学最後の講義になりました。がんばった~ヾ(≧▽≦)ノ
 最後の講義は、浄土真宗本願寺派宗会議長で信行寺住職の淺野弘毅さん。
 感覚的に、これまでとはだいぶ雰囲気が違うなぁ(昨年以前の講義も含めて)ということをまず思いました。夏季大学では研究者の他、いろんなお寺のご住職とかのお話もたくさん聞けるんですが、その方々とのお話とも違うと思いました。
 宗派のせいなのか、単にこの人の個性の問題なのかどっちかなぁと思ったんですが、多分、両方。いろんな属性を持った人に向かってではなく、信者の方に話しているような感じだったから違和感を持ったんじゃないかと、勝手に思ってますけども。
 法隆寺は、浄土真宗の人にとっては、親鸞聖人が尊敬していた聖徳太子の寺ということになるそうです。親鸞は「仏教に出会わなければ私の人生はなかった」と言い、その仏教を日本に定着させた聖徳太子を尊敬していたそうです。……うん、この話、第4講でも似たようなことを聞きました。こちらは天台宗の最澄ですけども。
 歴史家が太子の存在や事績を否定したり疑ってみたところで、聖徳太子という偶像が後の時代の人々に与えた影響は本当に大きいんですよねぇ。その人達が今の日本(の思想)を作ってきたんですからね。そう思うと、何が真実かなんて結局わからないんだから、信じたいものを信じたいようにすればいいんじゃね?と思ってます。
 ちょっと話がそれましたが、親鸞は20年間比叡山で修業をして、「お釈迦様の言われてる本来の修行は、とても普通の人にはできない。他力以外に成仏の方法はない」ということを思われたそうです。
 鎌倉時代は末法(釈迦の死後約1500年の時代=釈迦の教えがなくなるとされた時代)なので、なおさらそう思われたようです。
 以前にも書きましたが、仏教の言葉は日常生活で普通に使われているのですが、元々の言葉の意味が日常生活の中では変容してしまっているので、その単語を使って親鸞の教えを説明するのは結構難しいのよね。
 成仏(成佛)もその一つなんですが、そもそもは「仏に成る=悟りを開く」ことを指してるのね。仏教を学ぶには、仏にならないといけないんだけど、そのための修行を一般人がやろうと思ってもできない。でも人は皆、仏になれるはずなんだそうですよ。ではどうするのかというと、他力(衆生を悟りに導く仏の力)しかないので、一心に仏の名前を唱えなさい、となるようです。
 そもそもお釈迦様の本願は、皆が苦しい修行をすることではなく、「仏の名前を唱えれば必ず極楽浄土に生まれ変われる」ということだそうです。だから、阿弥陀仏の名前に「南無」(尊敬します、みたいな意味)を付けて「南無阿弥陀仏」と一心に唱えることが成仏につながるそうです。
 『歎異抄』によれば、親鸞は遠くからはるばる親鸞を訪ねてきた人に対して、「何しに来たのか。私は念仏を唱える以外に往生の道を知らないのだから、それ以外の特別な道があると思って、わざわざ聞きに来たのなら大変な思い違いである。」と、念仏を唱えることが救われる道だと信じられない人を諫めるようなことを言ったようです。
 ここら辺がね、以前から私、もやもやしているところでございます。ただ、今回、「浄土真宗の信者には妙好人(名信者)が多い」という例に、芋泥棒のために畑に鍬を置く(手をケガしないように)人の話を聞いて、何となくわかりかけてきたように思います。一心に唱えられるピュアな人は成仏(悟りを開く)しやすいのかなぁ。
 それからね、遠い昔から何度も生まれ変わるうちに、全ての生き物は互いに父母になったり兄弟となったりしてるんだから、皆、縁ある者なんだって。だから、まず自分が次の生で浄土に生まれ変わったなら、必ず全員を助ける。一度に全員は無理でも、縁ある者から順に救うことができる。縁は生きている者皆にあるのだから、必ず一人残らず救えるはずだということを親鸞は言ってるそうなのね。
 私みたいな卑小な者は、では私の順番はいつ来るのかしらと思ってしまうんですけど、この「自分だけ」発想はあかんのやろな。難しいなぁ。
 それから、いつも頭の中で誤るんですが、極楽浄土は死後の世界じゃないんですよね。仏になる場所だと話されていましたが、前にお聞きした夏安居では「仏の在る場所」というふうに聞いたように思います。
 経典内の表現では「七重におおう宝の綱飾りが(空に)ある」とか「不思議な力を持った水がなみなみとたたえられている」などと書かれていて、一見、怪しげなんですけど、それぞれを「オーロラ」とか「ミネラル豊富な水」などと置き換えれば、決して異世界ではなくて、この世界だということがわかるようです。この考え方は面白いと思いました。
 確かに、例えば「天の岩戸」の伝説は、話だけを聞くと伝説ですけど「日食のことですよ」と言われると、そうかな、と思います。当時、存在していた言葉だけでいろんな事象を表現しているのですが、それを想像して、言葉を置き換えて経典を読むと面白いかもしれません。
 今回、この講義では、こんなふうに、お経や『歎異抄』に記された仏様や親鸞聖人の言葉をそのままご説明いただきました。なかなか興味深かったです。
 あ、それから、釈迦入滅後200年後くらいまでお経がなかった理由を「その時代のインドでは大切なことは口伝で伝えていたから」と説明されたのも初耳でした。
 それも面白いなぁと思ったんですが、お経と全く時代も国も違う場所で成立した『歎異抄』も、お経と同様に弟子が書いていて、お経同様に「師はこう言われた」という形式であることを考えると、以前書いたように、釈迦は正しく理解してもらいたいから、文書にするのは避けたかったんじゃないかなぁと、やっぱり私は思います。

 今日はどんな写真を載せようかと思いましたが、蓮の花の写真にしておきます。
水生植物公園みずの森02

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テーマ:仏教・佛教 - ジャンル:学問・文化・芸術

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