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『こども六法』

 仕事始めでした。
 休み中に建物が冷え切っていることを見越してちゃんと防寒万全にしていたつもりでしたけど、足りませんでした……。寒かったです。おかげで、終業間近になると「風邪ひいたんじゃないかな」という感じになりました。入浴したら、ようやくあったまった感じになりましたけど。
 初日から結構忙しかったです。年末にあらかた片付けておいたつもりでしたけど、1月になればなったで、また新しくやらないといけないことが舞い込むんです。……ま、そんなもんですね。
 そんなわけで、この時期は休んでいられないので(働き方改革?で「年末年始に有給休暇を取りましょう」みたいな掛け声があるけど、仕事が減ってるわけじゃないから休んでられないよね)、風邪は引き始めのケアが大切です。

 さて、今日は一昨日書いたとおり、『こども六法』の感想を書きます。
20200101_こども六法
 今、本屋さんの店頭で平積みされていますが、明らかに「子供向け」をアピールしている本は、あざとい感じがして好きになれないし、「どーせ、『週刊こどもニュース』みたいに、子供向けを装った大人向け(「わからない」と言えない大人向け)だろ」と、ひねた見方をしていました。
 でも、読んでみたら、まじめに作っている本だと思いました。まじめに子供に向けて作っていると思いました。
 私は意外とスラスラ読めて、多分、2時間かかってないと思います(章ごとに小休憩を挟んだので正確な時間は不明)。正直、「おや、意外と早く読めたな」と思いました。分厚い本ですが、紙に厚みがあるので、全体で200ページくらいしかないのね。
 姪(妹)には、「読みたいところだけ読めばいい」と勧めましたが、私は、普通に前から(第1章から)読み始めました。
 「第2章 刑事訴訟法」に入ったところで、「なんだ、この順番は」と思いました。だって、刑事訴訟法って、普通はあまり接することのない法律じゃないですか。「六法」とあるけど、この本は子供向けの本なんだから、そもそも取り上げる必要がないんじゃないかと思いました。
 「刑法」で、「悪いことをしたら罰せられるんだよ」ということを教えてあげるだけでいいんじゃないですかね? あるいは、取り上げるにしても、「この順番か?」と思いました。
 第1章が刑法だったので「その流れかな?」と思ったのですが、それにしても違和感を覚えました。「順番的には民法じゃないのか」と思ったんですよ。
 「悪いことをしたら罰せられる(刑法)」→「人と交わした約束は守らないといけない、他人のものを壊してはいけない(民法)」という流れが自然だと思いました。
 なので、改めて目次に戻って、全体の流れを見てみたところ、こんな構成になっていました。


 第1章 刑法
 第2章 刑事訴訟法
 第3章 少年法
 第4章 民法
 第5章 民事訴訟法
 第6章 日本国憲法
 第7章 いじめ防止対策推進法


 少年法といじめ防止対策推進法が含まれていたので、「なるほど」と思いました。
 「いじめ=犯罪」という前提で、構成されているのだと思いました。なので、民法(と民事訴訟法)や日本国憲法は、極論を言うならおまけなのだと思いました。
 多分、「悪いことをしたらどうなるのか」→「してはいけないよ」ということよりも、「悪いことをした場合、罰がある」→「いじめをした人が罰せられる(いじめられている君を守る法律があるんだよ)」という流れの方を主眼にしているんじゃないですかね。
 加害者となる少年向きの記事もたくさんありますけども。というか、法律の“翻訳”なので、別にどちらかに肩入れしているわけでもないんですけども。
 最後まで読むと「いじめになやんでいるきみに」というページにそこそこのボリュームが割かれていたので、「なるほど」と思いました。真摯に作っていると思ったのは、このページの存在も大きいです。
 民法も、「いじめ」につながる部分の記事が多かったです。そういう意味では「おまけ」と言ってしまうのは言い過ぎかもしれませんが、もう少しフォーカスしてもよいと思いました。
 読める子にはちゃんと読んでもらって、読めない子には漫画的なページでポイントだけ見てもらえばよい、というつもりなんだと思いますが、もっと意訳すれば、ちゃんと読める子がきっと増えると思いました。
 例えば、「任意規定」とか「委任」とかいう言葉や「契約を結んだ本人たちの一報が債務を行わない場合」などの文章は、フリガナが振ってあるだけではわかりませんし、「語彙説明」があっても、しんどいんじゃないか(説明欄を読むかなぁ)と思うんですよ。もちろん、使用頻度の高い法律用語はこの方式の表記(語句をそのまま記載し、詳しい説明を載せる)がよいと思いますが、これらの言葉は何度も出てこないので、あえて使う必要もないんじゃないかなと思いました。
 また、「自分や他人のいのち、身体、自由、または財産に対する危険を避けるために、仕方なく行った行為は、それが原因で起こった被害がもともと避けようとした被害より大きくなかった場合には、罰しません。」などという文章は、理解しづらいと思います。
 国語が苦手な人はセンテンスを短くしないと理解できないと思いますし、「和語ではなく漢語」を多用するのも多分、わかりにくいんじゃないですかね。
 あるいは、「裁判所は、保釈の請求があったときは、次の場合を除いて、保釈を許さなくてはいけません」というように、「次の場合を除いて……○○しなくてはいけません」という否定が続くような表現も、多分、わかりにくいと思います。「次の場合は保釈されません」でいいんじゃないですかね。
 私は、こんなふうに、「子供向けと言いつつ、子供には読みにくい」と思いました。あとがきによれば、小学生からの感想が送られてくることもあるみたいですが、これは特別に賢い子だろうと思ってました。
 でも、昨日も書いたとおり、姪(中2)がそれなりに興味を示して見ていたので、素人の私が思うよりも、うまくできている本なのかもしれません。
 動物のイラストがかわいいし、見開きごとにイラストで必要な場面が描かれている(漫画っぽい)ので、少なくともそこだけは見るわけですよ。上にも書きましたが、読める子にはちゃんと読んでもらって、読めない子には漫画的なページでポイントだけ見てもらえばよい、ということなんですね。身近に置いておいてもらって、「あ」と思ったときにぺらぺらとめくればいいということなんですね。なるほど。
 ま、そういうわけで、本の厚みを見ただけで毛嫌いすると思っていたけど、姪(妹)には結構好評でした。
 余談ながら、動物のイラストは、雰囲気が玖保キリコだと思いました。似てないけど、雰囲気が玖保キリコっぽいと思いました。
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