今年は飛び石連休でしたが、部で「年休取得促進のために2日か6日を休みましょう」の呼びかけがされていたので、同僚に相談して5月2日にお休みをもらっていました。でも明日は出勤するのよ。
私は来週に備えて、準備しないといけないことがあるからです。本当は連休前に済ませたかったのですが、バタバタしていて書類を見る時間がほとんどなかったのです。翌日(29日)に出勤しようかと思ったのですが(仕事があって出勤する職員がいるし)、いやいやメリハリは大事、と思ったので、潔く諦めました。休むときは休む、コレ大事よね。
そういうわけで、明日は落ち着いて準備ができるといいんですけど。もしそういう時間が取れなくても、まだ土日があるので何とかなると思います。月曜日は、最初からギアをトップに入れていかないといけないので、休みボケをしてたらあかんのです。
でも、お休みはいいよねぇ。本当は、もっと長くても構わないんだけどなぁ。
少し前に、美濃加茂市への置き土産について書きましたが、あれは個人に贈ったものではなく、基本的には組織や役職に対して贈ったものでした。
それとは別に、お世話になった個人へは、以前よりコツコツ作っている縁起物達をもらっていただきました。
もう何年も前のことですけども、元部下が退職するとき、私はそれを全然知らずにいたので何も準備ができなくて、でも何か贈りたくて、慌てて差し出したのが陶芸教室(?)で作ったお地蔵様でした。
後から思えば、そういうときこそお金を包むのが日本の文化だと思ったのですが、私はそれがちらとも頭をかすめなかったのよ。^^;
でも意外と喜んでもらえて(表面上だけかもしれんけど)、その後、入院した友人にお地蔵様を持って行ったときにもとても喜んでもらえたので、「もしかして、こういうのは喜ばれる?」と思うようになりました。
以前、土岐市の陶磁器関係のイベントで、とある窯元の人が「イベントのときには普段売っているものは持ってこない。イベント用に作った縁起物ばかり並べている」と言って、ちょっとカジュアルな抹茶碗に月とうさぎの絵が描いてある物などを売っていたこともあることも併せて考えると、「縁起物は喜ばれるのではないか?」と思いました。
というわけで、陶芸教室(?)でちょっと時間ができたときには、ちまちまと招き猫やお地蔵様、ダルマを作ってきました。完成するまでそこそこ時間が必要なので、渡したいときにすぐに渡せるように、あらかじめ作り置きしておくためです。
実際、これまでに何人かに差し上げてきました。その都度、「この人にはコレかな?」と贈るものを選んでいたのですが、実際には人それぞれ好みは違うので、いっそご自分で選んでもらおうと思って、年明け頃から職場に並べていました。

最初は縁起物だけを並べていたのですが、途中から干支の箸置きも並べました。以前、その人の干支の箸置きを差し上げたら大変喜ばれたことがあったので。
干支の箸置きは、いつも必要な数よりも多めに作るのでたくさんありますのよ。自宅で新聞紙にくるんで箱詰めしておくよりも、喜んでくれる人があるならもらっていただく方がいいし。
送り出すコの姿を忘れてしまうのも淋しいので、その都度写真に撮りましたから、それをまとめて載せておこうと思います。
以前はそんなことを思いもしなかったので写真を撮ってませんでしたけど、中には思い入れのあるコもあるのに、時間が経つと誰にどのコを差し上げたのか忘れてしまうのよ。
なので、今回は、お嫁に出すコの写真を撮りました(たまに忘れたけど)。
選んでもらった後に「写真を撮らせてください」と言うと、記念写真だと思われる人も中にはおいでになりまして(それが普通かもしれんけど)、陶器を持ってポーズを取られるので、そういう人の場合はその人の手も映った写真になりました。あらかじめ申し上げておきます。
基本的に、一人おひとつずつ(箸置きは2つ)選んでいただいたのですが、中には「2つもらってもいい?」とか「3つもらってもいい?」と言われる人がありましたので、そういう人にはそのまま複数個差し上げました(意外な人がそう言うので驚いたけど)。
●招き猫
多分、これまでに一番たくさん作っているのが染付けの招き猫。
以前、自宅に粘土を持ち帰って弥勒菩薩を作っていたときに、集中し過ぎて疲れてしまい、余った粘土で脱力しながら何となく作ったのが最初。頭と胴体は一体成型、後から手としっぽ、台をつけます。さくさく作れますが、お顔を描くときはそれなりに緊張します。人形は顔が命なのよね。
黄瀬戸の招き猫は「温かみのある招き猫ができるかも」と思って作ってみたのですが、粘土が扱いにくいのと、何よりも絵を描くのに使うタンパンが、お顔を描くのに全く向いておらず、色を載せようとするとぼわぁぁと広がってしまうので、一度作ってみただけで、以後はもうやめました。
今回、皆さんが選ばれたコ達はこちら。














こうして見ると、ほとんどがペアのを選ばれたんですね。一人のコでも両手を上げているポーズが多いので、結局、今回は、お金も人も両方招いている招き猫ばかりがもらわれていきました。
ペアのものを私は「仲良しさん」と呼んでいますが、その中でも、この子達は実は後ろでしっぽを絡めているかなりの仲良しさんです(後姿も撮ればよかった)。

「それがいい。これから力を合わせてやっていかなあかんことがあるで」と言って、40代の男性職員がもらっていきました。
こちらの四角い台のものは、一時「台の大きさを四角に揃えれば、たくさん作ったときにきれいに並べやすい」と思って作ってみたもの。

ジョイントマットのイメージでしたが、同じ大きさの四角の台を作るのが意外と大変だということに気づいたので、3つだけ作ってやめました。無造作な丸い台の方がかわいいし。
こちらのフルートを吹く猫は、いつもの招き猫の派生形。


フルートを習っている姪(姉)にあげようと思って作ったけど、あげずにそのままになっていたもの。実用品でないものはあまり喜ばないのよね。
それから、この猫(↓)は、いつもの招き猫が誕生する以前に「小さい招き猫を作りたい」と思って作ってみたもの。

何か違うな、と思ったので、この一体しか作ってません。
でも、これを選んだ女性は「ものすごくかわいい」と、えらくこの猫を気に入ってくれてました。
それからこちらは、先生のお孫さんと一緒に作ったものなので、小さい子が好きそうな顔を描きました。

写真を撮り忘れたので、集合写真からのトリミングです。
私の好みではないので、行き場がなかったのですが、福祉事業所を運営されている人が施設に置くと言ってもらっていかれました。この人は、下で紹介する仏様も2体持って行かれました。
この猫もそうですが、初期のものは台をつけていないものがほとんどです。

「3個もらっていいですか?」と言った人が選んだのがこちら。

違う種類の猫を一個ずつということでしたが、向かって左は猫じゃなくて虎ですから。^^;
それから、私が職場の受付に置いてください、と言って置いてきたもの。

昨年、退職される人に差し上げたもの。

●お地蔵様
思っていたより人気だったのがお地蔵様で、持って行ったものが全てもらわれていきました。
ワタシ的には、初期に作ったものよりも最近作ったものの方がよいお顔やお姿をしていると思っているのですが、意外と作った順序に関係なくもらわれていきました。










最初期のお地蔵様がこちら。


パーツを後付けすると取れにくいと先生に聞いたので、招き猫と同じように、頭や耳を一体成型できないか(その方が壊れにくい)と思って作ってみたもの。あんまりうまくいかなかったけど。^^;
その後に作ってみたお地蔵がこちら。

パーツごとに作って本体に貼り合わせていく方式にしました。それに、最初期のお地蔵様のお顔に満足できなかったので、目や口をまず針で削って場所を決めてから、その上を呉須でなぞっていました。
一見かわいい顔になったけど、まだ呉須を使うのもおっかなびっくりで、線が硬くて、つまりお顔の表情が硬いです。今、職場の机の上にいるお地蔵様はこの頃に作ったものなので、最近作ったものと入れ替えようかと思ったこともありますが、既に付き合いも長くて愛着があるのでそのままの六地蔵にしております。
その後に作ったお地蔵様方は、基本的に、いずれ誰かに差し上げるために作っていたもの。







一部、画面が暗いものがありますが、これは帰ろうとして荷物を車に積んだ後、まだあげていない人に会ったので慌てて選んでもらい、すでに暗くなりかけた屋外で写真を撮ったため。お二人分を選んでもらっていたのですが、その様子を見ていた一人(すでに猫をもらっている)が「私もお地蔵様もほしい」と言い出したので、彼女にも追加で差し上げました。
●お地蔵様以外の仏様
お地蔵様以外の仏様はいずれも私の思っていたようには作れていないので、もらい手はないだろうと思っていましたが、意外ともらわれていきました。
私なら選ばなかったコ達なので、皆さんに選んでもらってよかったなぁと思います。
こちらは初めて作った仏様。

特に何仏ということなく、何となく「仏様ってこんな感じ?」と思いながら作ってみたもの。
ヒト型に作ってみたのも初めてで、意外とバランスが難しいな、と思いました。資料も何も見ないで作ったので、台座は蓮でも何でもない、よくわからない花びらっぽくなってしまっています。^^;
でも「これがほしい。いいお顔をされている」と言ってくれる人が選んでくれました。現在、こんなふうに机に置いているそうです。

その後、今、職場の机の上においでになる仏様方を作りましたが、立像も作ってみたいと思って作ったのがこちら。

写真を撮るのを忘れていたので、集合写真からのトリミングです。
これも何か違うなと思ったので、もう少し漫画チックに作りたいと思って作ったのがこちらの方々。


いずれも、薬壺を持つ薬師如来のつもりなのですが、思ったようにはなりませんでした…。
でも「この大仏が欲しいと思っていた」という人に一体は貰われていきました(大仏?と思ったけど。大きくないのに)。
集合写真からのトリミングの仏様は、上の立像と同じ人にもらわれていきました。福祉事業所を運営されている人なのですが、立像の方はご自宅に、坐像の方は施設に置きたいと言って複数個持って行かれました。
●ダルマ
縁起物の中では一番歴史が浅く、最初から、誰かにあげる前提で作り始めたもの。
意外と人気でした。







一番最初にお声がけをした人が選んだのがダルマだったのですが(というか「もらってほしい」と言う前に「俺、これもらう」と言われた)、早速机に置いて「これ癒されるわ~」と何度か言ってくださったのでホッとしました。
こんなに人気があるなら、ダルマはもっと作ろうと思います。はっきり言って、お地蔵様を作るよりかは格段に早く作れます。
お一人、お地蔵様とダルマの両方が欲しいと言う人があったので、両方貰っていただきました。

●うさぎ
うさぎは印鑑立てとか割と大きい置物をいくつか作っていますが、小さいのは2つだけ。
この招き猫ポーズの方は、何で作ったのか全く記憶なし。

白いうさぎの方は先生が白天目を作るための粘土を気まぐれに少しくださった際に作ったものです。

この土は作りにくかったのですが、焼成した後の様子が染付けよりもはるかに優しくて柔らかい感じになったので感動しました。これもただうさぎが立ってるだけなのにほんわかする雰囲気があると思いませんか。
白うさぎは、私が選んでもらっていただきました。
本当は普通に選んでもらいたい人がいたんですが、この人の席の周辺の人にはあげないので人目を気にしてあげるのを一旦諦めたんです。でも、やっぱりもらってほしいと思って、箱詰めした中からこれだけを取り出しました(もう一度全部並べるのはしんどいので)。
職場の中で、唯一、この人にはつい感情的にイライラとして当たってしまったことがあったのよねぇ(2年間で2回)。私は感情的になることはほとんどないのですが(特に仕事のときには)、大勢の職員の仕事ぶり(ふがいなさ)にいら立ってしまい、この人の責任でもないのについ担当の彼に当たってしまったのよ。なのに、私よりも若いのに、それを嫌な顔を全くせず受け入れてくれたので私は大変救われました。彼のせいではないので、彼を責めたり怒ったわけではないのですが、感情を消化できないまま彼に対峙してしまったことが我ながら残念だ、というだけですけど(念のため)。
まぁ、でも、彼は彼で「前の課長の下ではさせてもらえなかったことをいろいろとやらせてもらえてありがたかった」と言ってくれたので、私もそれなりに役には立てていたようです。
●干支(箸置きなど)
○ねずみ

年配の子年の人がいたので、その人におススメしようと思って持って行ったもの。
子年の箸置きは実家に持って行った他、一緒に陶芸に行っている友人にもあげたので、この2個しか残ってませんでした。
○牛

恐らく、牛の箸置きが一番人気がないだろうと思っていたのですが、2個もらわれていきました。
これをもらった人は迷わず牛を選びました。若い人ですが、丑年なのだそうです。
定年退職の人も丑年なのですが、その人は「迷ったけどやっぱり猫の方がいい」と言って猫と虎を計3つ持って行かれました。
○虎



箸置きですが、もらっていった人は恐らくみんな箸置きとしては使わないだろうなぁ。
「箸置きなので、よろしければ2個どうぞ」と言ったけど、お二人は一個でいいと言って一個ずつ持って行かれたから。
一応、虎なんですけど、猫としてもらわれていった可能性も高し。少なくとも2個セットで持って行かれた人は大の猫好きですw
○犬



犬を飼っている人がもらってくれました。
箸置きの記事のときにも書きましたけど、犬は白犬にした方がよかったなぁと見ていると改めて思います。
○イノシシ


いずれも箸置きの試作に作ってみたイノシシ。
農業をされている人がペアのものを選んでもらってくれました。ご自分の干支でもないのにどうして?と思ったのですが、恐らく農業の際に鳥獣害対策でイノシシと戦っておられるので、ご家族か地元の人との共有スペースに置こうと思われたのではないかしら。
この人がお帰りになった後で、一匹だけ残ったイノシシはきっともう貰い手がないだろうと思ったので、後日、「この子ももらってください」とお願いして併せてもらっていただきました。
以上です。
私は猫が一番好きなので、招き猫ばかりがもらわれていくと思っていたのですが、意外といろんなコがもらわれていきましたので、人の好みっていろいろなんだなぁと改めて思いました。ご自分で好きなコを選んでもらって正解でした。
意外な人が、複数個欲しがるのも興味深く見ました。
お付き合いのあった人全員に行きわたる数はないので、特にお世話になった人や好きな人にお声がけをしてもらっていただきましたけど、どこで線引きするかは難しいところでした。もらっていただいてよかったです。おかげでいろんな話ができました。
最後に残ったのはこれだけ。この写真を撮った後に片付けました(その後に、さらに数個出て行ったけど)。

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